niziiro_week’s blog

ネペンテス初心者

N.rajah Kinabalu

ラジャ キナバル

丸みの強い個体

今年の春トンブユコンのラジャを枯らしてしまいショックだった。枯らした個体は毛深く、先端が凹むハート型の葉、大口で丸みのある袋で大変気に入っていた。キナバルエンシス血が混じっていそうだった。

その記憶がある為、なかなかラジャに手を伸ばす気にはなれなかった。

先日surface氏の緑のラジャが刺激になり、もう一度丸いラジャを育てたい。それとイチから原種のハイランドネペンを全力で挑戦したい気持ちも強くあった。

今回もう一度だけ最初で最後の覚悟でラジャを手にした。

今回のラジャは販売サイトにUPされた時に枯らしたトンブユコンのラジャに雰囲気が似ていると直感。

販売サイト3枚の写真を何十回、百回と拡大したり、ネットで他のラジャの写真と比較し吟味した。

その写真がこれ
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拡大して牙の雰囲気や歯の枚数をカウントしたり、蓋開く角度を見たり

羽根を確認してみたり(笑)


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葉の形状や毛の生え具合を確認。

 

 

 

そして届いた実物が以下写真


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UP時の袋


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展開した美しい新葉

 


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ラジャの独特のツル

 


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新芽


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新しい袋



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写真では上手く伝えれないが丸みの強い寸胴なラジャ。100点満点の大満足の買い物になった。

欲言えば、牙の凹凸が深く毛深いと、120点だったけど(笑)

キナバル山のラジャにしては個性があると思う。過去にキナバルエンシスとクロスしてたら面白いなと期待している。

その反面キナバルエンシスはトンブユコンエリアにしか生えてないからキツイかな、とも考えたり。

 

 


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緑がキナバル公園

黄色がウルトラマフィック土壌。公園の約16%を占める。弱アルカリ土壌。



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キナバルエリア

ラジャの自生地が赤い4つのエリア


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・Marai Parai

・Kotopik

 

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・Mesilau

ピッグヒルあたりってアリサの自生地だったっけ?

 

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・MT.TAMBUYUKON

トンブユコン山はキナバル山の隣の山。

他3つと距離的もあるエリアだよね。

 

 

ラジャは、年間3000ミリの雨が降る開け土地で生えてるらしい。湿度65〜75。夜間はかなり低い温度になり相対的に湿度は上がる。

霧(雲)に包まれ日差しが緩い時もあれば赤道直下の強烈な日差しにさらされる過酷な環境でゆっくり育つ。

 

 

海外の人の栽培環境の例

日中25〜30℃

夜間10〜15℃

湿度75% 

夜間90%

500〜1000ワットのメタルハライドランプを1〜2メーターの距離から照射

水はけの良い土を意識

ミズゴケ、泥炭、園芸用の炭、パーライト、バーミキィライト、砂、溶岩石、軽石を使うとか。

 

 

私はとりあえずイチゴハウスの片隅に置いて栽培。

夜間一桁。日中25〜30℃。日差しはそこそこ。

太陽光を利用して上手く育てたい。太陽光は偉大だよ。

湿度重視で下手に狭い環境で加湿器は気孔が閉じて光合成効率が悪いと考えている。

私は湿度より太陽光を選んで栽培してるよ。



 

 

N.lowii × reinwardtiana 自然交雑

 


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綺麗な個体


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一つ目

 

 


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カラフルな襟


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蓋の裏

ブラシ状の毛は無いが蜜は出るみたい

 


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チビクロキノコバエが異様に口元に集る。

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lowii似の葉

 


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パッと見lowii

 

lowiiとreinwardtianaの自然交雑種。非常に珍しい個体。

調べたけど人工交配もまだなさそうな組み合わせ。

Wikipediaとか覗いたりしたけど特別な交雑種名も無いみたい。

産地は知らない。

前にネットの何処かでこの組み合わせを見たけど、今は見つからない。海外の人ってすぐ情報消すよね。(笑)

 

特徴は見ての通り2種の見事な融合。袋のフォルムや立派な羽はレイン。カラフルな襟はlowii。蓋に毛は無いが蜜が滲む姿はlowii。袋の内側には一目の蜜腺はレイン。樹姿や葉の質感はlowii。

アダルトは大口になってカッコイイらしいよ🎶

 

これは9月に購入したが、当時2株売りに出ていた内の一つ。もう一つも最近売れた様だね。

Y'sさんが、なかなか売れなかったとボヤいてたけど一安心。

 

交雑種って不思議な魅力あるから大好きなんだよね😀

 

 

自然交雑の名前の扱い

最初に謝罪。10/25

この内容には大きな誤りがありました。

ルール上、人工交配にも自然交雑種の名前を付ける事は可能でした。ごめんなさいm(_ _)m

今回の x alisaputranaをなる事は国際ルール上は問題無しです。

ただ今回は、BEがN.rajah x burbidgeaeのインボイス(名前)で販売した物をx alisaputranaと名前を変え販売、流通している事はよくありません。

インボイスの勝手な変更は許される事ではないと思います。

指摘を受ける前に書いた下の文にルール違反と書いてますが、ルール違反ではなくインボイス改竄のマナー違反が正しいです。

 

 

お久しぶりです。

先日のTwitterで話題になった自然交雑と人工交配の違い、名前って何?をサラっと書きます。

 

 

動植物の名前(学名)は個人の自由で、勝手に付ける事も変える事もできません。あたり前の話ですよね。

学名を付けるにあたって専門家機関が

国際動物命名規約、国際藻類・菌類・植物命名規約などの国際ルールに従って決めます。

細かいルールが沢山あります。詳しく知りたい人はWikipediaで簡単に出てきますので各自お願いします。

 

その中に自然交雑種も一つの生物として認められ学名が付けられます。

逆に人工交配種には学名はつけれません

 

自然交雑とは

生育中に人の手を介さずに他の個体からの花粉を受粉して受精することを自然交雑ということ。

英語でnatural hybrid

人工交配とは

品種改良などを目的とし、人為的に植物の交配をすること。

 

今回Twittersurface氏のブログで話題に上がった

「 Nepenthes x alisaputrana( N.rajah x burbidgeae)BE−○○ 」は何がおかしいかと言うと。

 Borneo Exoticsが人工交配し販売している商品に学名の x alisaputranaとして2年前から売られ流通している事です。

国際ルールの命名規約に則り正しくは、

「N.rajah x burbidgeae BE−○○」でなければいけません。 x alisaputranaは名乗れません。

 

 

ー 休憩 ー
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アリサの葉っぱ。今袋は無い!!

 

 

再開して

 

確かにN. x alisaputranaはN.rajahとN.burbidgeaeの自然交雑種と判明しています。

ですが、自然界で人為的な作用なく誕生した個体のみが学名のN. x alisaputranaが名乗れます。

今回のBEのN.rajah x burbidgeaeは、人為的に再現した物になります。

人為的再現であり自然界のオリジナルを100%再現できているかも不明です。

少し古い実験結果を見つけましたので載せておきます。


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2002年の実験

N. x alisaputranaと

ハイブリッドの組織培養x alisaputranaでは、

7番の不明のフラボノイドの濃度に大きく差が出ています。

親は合ってるはずなのに何故か100%同じにはなりませんでした。自然の不思議です。

 

 

自然界ではN.x alisaputrana自体、厳しい中で日々進化してるのだと思います。

元々、N.rajah x burbidgeaeのN.x alisaputranaもいるだろうし、

N.burbidgeae x rajaのalisaputranaもいるだろうし、

N. x alisaputrana同士からのN. x alisaputranaもいると思います。

他のネペンの血が混じったN. x alisaputranaもいると思います。

個性豊かです

自然界のオリジナルN. x alisaputranaには、標本的価値がついてきます。

そんな自然界のオリジナルと人工交配の再現品が同じ表記にする訳にはいけませんよね。

 

 

因みに今回の件のBEのN.rajah x burbidgeaeの、

rajahはキューガーデン、burbidgeaeはBEの個体らしいよ。(自信ないけど)

BEのN.rajah x burbidgeaeの個体そのものには罪もなく面白い素敵なネペンの一つだと私は思います。

しかも片親が天下のキューガーデンだと!? ちと魅惑的だ!!

ただ、自然オリジナルのN. x alisaputranaとBEの再現品とは区別は必要だと思います。

何処由来かをしっかり確認し間違えない様にしましょう♪

次世代の愛好家の為にもしっかりルールを守るのも今、楽しむ趣味家の努めだと思います。

 

余談ですがx alisaputranaとx alisaputranaを人工交配するとN.x alisaputrana x x alisaputranaと表記になると昔聞いた気がします。(正しいか自信無いけど)

 

以上

最低限を書いてみました。

爬虫類界の似たトラブル、詐欺やインボイスの書き換え論争も交え様かと思いましたが、話しが長くなるので別の機会にします。(笑)


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N.lowii × reinwardtiana(名前は無い自然交雑種)

 

ブログ書いてたらラジャ欲しくなってきたな♪

 

追記

指摘も頂ききました。

今回はBEは、「N.rajah x burbidgeae」で販売していたそうです。BEが悪い様な誤解を招く書き方で申し訳無いです。

何処の段階で「alisaputrana」が付いたか、付けた理由も不明です。

憶測で書いてしまうと、お金儲けと憧れのネペンだったからでしょうね。

本物のalisaputranaは、数十万の価値があると言われてます。サイテス(ワシントン条約)に守られ、世界でも日本国内に細々と受け継がれてきた幻の憧れのネペンの一つです。

世界からしたら羨ましいと嫉妬の眼で見ていた品です。

それが再現されたので誰しもがalisaputranaと呼びたい。売りたい。となったのでしょう。

中には、単純に知識不足で学術的ルールを知らない、識字率の低さから難しい文は理解できない趣味家は世界には大勢いると思います。意図せずタブーを侵してしまう。それ位いいじゃんと無視をする。その結果カオスが産まれ拡大していきます。

次のステージは、これは本物のオリジナルだと詐欺やトラブルが横行する様になると思います。これが一番腹立たしい事です。

結果、受け継がれてきた本物のalisaputranaの価値が下がるのが一番辛く悲しいです。

 

 

 

 

以下

BEへの不満、不審。読みたい人のみ読んで下さい。

私個人の感想なのでクレームは受け付けません。

 

 

 

 

 

 

 

難しい書き方、いやらしい書き方になりますが。

本来なら生産者のBEが世界に向け表記を正す様に発信すべきです。

普通インボイス(商品名)の改竄されたら、怒るのが普通です。

おそらく知ってて放置しているのでは?と邪推してしまいます。そのままのalisaputranaの名前の方が大量に荷がはけるので。

BEが手を汚さず一番儲かリます。

だからと言ってBEが嫌いだとも憎いとも思わないです。ただ生みの親が放置してるのは罪だなと日本人の私は思います。

ただ海外のBEから言えば 私は関係ない の一言でしょうね。法を犯してる訳でも無いから。

文句を付けるならalisaputranaと名付けて売ってるヤツに言えと。

世界の生き物業界なんて何処もそんなもんだからね。

 

追記で書いた内容は私個人の想像の世界、頭のおかしなヤツ程度に流してね。

 

 

 

 

ネペンテスの病気について

 

病気の話についてチラホラ見るので

私のなんとなくな経験的な雑説明

個人の主観バリバリ


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健康な葉っぱ

・艶があり厚みがある

・日陰で育てると葉が薄くなり柔らかい

・日陰育ちの方が葉色が暗く濃い


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日焼け(生理障害)

・日陰から日向に慣らさずに出すと赤く焼ける

・酷いと枯れる

・遮光するか、徐々に慣らすか

・日焼け部分は回復しないが、次に展開する新葉は紫外線に強く日焼けし難い

・3〜5月の日光が紫外線量が一番強い

・日長時間が長いのは6〜7月

・気温が高いのは6〜8月


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点々(カビ)

・夏バテで抵抗力が落ちた植物が常在菌にやられた結果とか

・放置して夏が終われば収まる

・私は常在菌を否定する気はないが、うどん粉病ではないかと思っている(うどん粉病=カビ)

・うどん粉や灰色カビ病に効く殺菌剤を使うといいと思う


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赤いヤツ(細菌病)

・点々と同じく抵抗力が落ちると現れるが、こちらは季節を問わない

炭疽病、ベト病、疫病の菌ではと推測

・深刻でなければ放置で収まる

・弱い株への感染力はある

・市販のトップジン、ベンレートで収まる気がする

 


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葉枯れ病(細菌病)

・先端から枯れる(老化ではなく)

・上の赤いヤツより厄介な気がする

・フザリウム系かな?(根拠無し)

・泥はね、水はねなど土や水で感染広がる

・葉脈に沿って侵食しながら広がる

・見た目以上に植物体内が菌で汚染されてる

・トップジン、ベンレート、ストレプトマイシン液(抗生物質)を小まめにやりたい。酷い時は灌注処理が有効

 


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導管病(細菌病)

・先日ネペンでも発病存在を知った

・葉脈に沿って赤く反応

・葉脈の断面の半分が変色

・発病したら非常厄介

・泥はね、水はねなど土や水で感染広がる

・植物全体に菌が周り導管内で細菌が繁殖し導管機能が落ちて枯れる

・複数の殺菌剤の灌注処理とストレプトマイシン液のみ

・どの菌は分からないが、単一の菌がとどめを刺しているだろうが、複数の菌が同時に悪さしていると推測

 


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菌核(カビ)

・菌核菌=カビ

・カビ病系最悪最凶

・腐って枯れる

・白いカビが生えるが胞子の塊は鼠色

・空気感染アリアリ

・菌核に有効な細菌剤を使うといい

・発病部位は切除し、安全な部位で挿し木し直すのがよい


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突然の枯死(生理障害)

・HPゼロ

・涼しくなった秋などに起こる。真夏の過酷に耐えたのにと人間は思うが、、、

植物側は、

夏のダメージを回復にエネルギーを使う

+

涼しく快適になったので成長しようとエネルギーを使う

+

細菌にとっても快適な季節になり、病気への抵抗にエネルギーを使う

※これは植物以外でも動物でもあるある

・突然枯れるワンテンポ前の管理の改善が必要。

 

 

私はプロの病理学者じゃないので主観で書いたので正否は問わないでね。

自己責任でお願いします。

 

 

個人的な病気対策

水やりの時間

・夏は朝にタップリ、夕方は様子見て軽く打ち水

夏の日中の水やりは根腐れの原因

・冬は朝晩は避け、暖かい日中に行う

寒い時間は植物にダメージが出る

 

風通し

・空気の淀み=病原菌の滞留

・空気の淀み=光合成効率も落ちる=植物も弱る

・太陽光が当たるよう心がける=菌が紫外線で死ぬ=感染率減る

 

温度

・28度が病原菌にも一番快適温度、一番病気が発生しやすい温度

・夜間25度の熱帯夜が続くと病気が発生しやすい

・夏場に病気や調子を崩した株は夜間だけでも涼しい場所に移動させよう。理想は20度位。

 

病気の株は必要に応じて隔離や処分

・手に追えないと感じたら燃えるゴミへの勇気も必要

 

肥料

・個人的には病気中に窒素系肥料はタブーだと思う=窒素養分が病原菌の養分にもなる=病気の悪化

・普通の植物は肥料不足でも植物の体力落ちて病気に負ける可能性はあるが、

ネペンテスは成長が遅く貧栄養で育つ植物なので養分がある程度少なくて大丈夫だと思う

・健康な時に肥料を上げて可愛がるといいと思う

 

農薬

・28度以上の高温時は避けましょう

・農薬もそれぞれの菌に対して得手不得手がある

症状(病斑)を見ながら使い分けが理想

・分からない時は、オールマイティに効くトップジン、ベンレートがおすすめ

酷い時は抗生物質○○マイシンを併用

・予防薬はサンボルドーなどボルドー系(銅剤)が万能かつ耐性菌がうまれ辛い、ただし治療能力はない、感染拡大防止に役立つ

・トップジン、ベンレートも万能だが耐性菌ができやすいのと高温時の使用は薬害の恐れあり

トップジン、ベンレートの耐性菌にはゲッターが有効

ゲッターの耐性菌にはニマイバーが有効

ゲッターは安いがニマイバーは高い

 

一般の人がどんな農薬が手に入るか分からんが、

オーソサイド、ジマンダイセン、リドミルゴールド、アミスター、ストロビーもありだと思う

 

 

個人的なお話

農薬は必要最低限が理想

農薬に頼るより病気が発生しない環境作りが重要だと思う。

農薬使いたいけど、ネペンテスの病気の原因菌名が分からないんだもん。有効な薬剤がどれか分からん。

そもそも土や空気には菌類がウヨウヨしてるからね。完全な殺菌、無菌なんて無理。

悪い菌にやられる前に空間を無害な菌で満たす方が有効な気がする。

茸のボタ木にいる菌糸や納豆菌、イースト菌とか有効活用するといいさ。

椅子取りゲームで例えると、悪い菌に座られる前に、善玉菌が座れば病気が発生しないって考え。

ある方のお話では、農薬でも今までは乳酸菌が有効と言われていたが酢酸菌の方が有効だってさ。

 

 

以上

 

当面ブログは書かんぞ。ネタ無いし。書くの疲れる

N. truncat wav leaf 

2020.08
N. truncat wav leaf (Mt. Redondo, Dinagat Island)


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謎多きトランカタ


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まだまだ若い株


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若い袋、襟の発達は未熟


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毛は多い?


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蓋の突起が長い


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軍配に若干の波


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軍配より蝶のような型


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毛深い芽、先端は細く長い?


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葉へいも毛深い?

 


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ミンダナオ島北東沖 ディナガット諸島


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トレンド山(標高939m)

 

 

トランカタ ウェブリーフ

産地 : フィリピン ディナガット諸島 レドンド山 標高600m付近

 

ディナガット諸島(ダイナガット諸島)

ミンダナオ島の北東沖。先住民からも神聖な地域として守られてきた。

絶滅危惧種や危惧種の奇妙な亜種など独特な固有種が生息しており、某財団とフィリピン環境天然資源省が重要視している。

その反面、ディナガットはクロミタイト鉱床、クロマタイト鉱床、白金族鉱物などが採れる為、複数の鉱山会社が土地を所有し開発している。

また島にはビーチや湖、洞窟、マングローブなど観光地としても発展している。

トレンド山を観光するには、現地の鉱山会社の許可が必要。

トレンド山の熱帯雨林を現地の人は「盆栽の森」と言う。標高の高い所では森が1〜3m、標高500〜750mでは5〜10mの高さ。乾燥地。

トレンド山はN.erucoides(毛むくじゃらの新種)などが生息。

 

土壌は、超苦鉄土壌

pH4.8〜6.9、平均有機物(OM)2.25%

表土より下層土のpHが高い。

アルミニウムが多くカルシウムが少ない下層土。

下層土は微量のカルシウム、マグネシウムもしくはカリウムのみ吸着。

 

論文から抜粋

「 超苦鉄質露頭のほとんどの植物は、水分要求と水分損失、および干ばつ条件下で生き残るためのニッケルとマグネシウムの取り込みを最小限に抑えるために、形態学的な適応を受けます(Brady et al 2005)。そのような適応には、一般的に低身長、小さな冠状の天蓋、および他の特徴、例えば、緑の葉、ならびに硬膜および微葉の形態が含まれる。」

 

 

さて今回のトランカタは、一体なんなのか?

少し前までトランカタはミンダナオ島のみの固有種だったけど、今はディナガット諸島も入っている。

ただディナガット諸島のトランカタは変異が多く激しく未知である。

過去にミンダナオエンシスなど他のネペンテスと交雑した可能性も高い。毛むくじゃら個体や葉が激しく波打つ個体、寸胴でスクワットな袋の個体など色々のようだ。

厳しい土壌環境、気象条件で進化しているトランカタだろうね。

 

私の今回所有する株は、まだ未熟なので葉の波打ちや袋の型は未知数。毛は多い様に感じるが販売元の山田食虫植物農園様いわく「毛は少ない方」と回答を得た。毛が多い個体は過去に交雑の疑いが有るとのお話だった。

個人的には、毛の多さの要因は半分遺伝で、もう半分は環境要因ではないか?と考えている。

詳しくは思い出せないが、太陽光を沢山浴びる環境では毛が発達する話を何かの野菜で聞いた事がある。

厳しい環境で生き抜く為に毛を発達させ水を集めたり紫外線対策、温度調整するのだろうと思っている。

 

さてさて、この栽培環境も未知数なこの仔をどう管理していこうかな。

 

最後にネットで拾った現地のトランカタ


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カッコイイ。欲しいな。

 

 

 

参考論文

Journal of Asia-Pacific Biodiversity
第12巻、第1号、2019年3月1日、83〜105ページ
原著
フィリピン、ダイナガット島の植物多様性と森林生息地タイプの構造